多摩ニュータウン植物記Part5

元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ワルナスビ・1~若い果実

アスファルトの透き間に生えている「ワルナスビ(悪茄子)」の若い果実。ナス科ナス属の多年草で北アメリカ原産。明治時代に千葉県で発見され、牧野博士によって名付けられた。今では日本全土に拡がっている。こうした路傍や野原などどこでも生えて来て、除…

ネコノヒゲ

小山内裏公園のエントランスに植えられている「ネコノヒゲ(猫の髭)」。シソ科ネコノヒゲ属の一年草で、草丈は40~50センチ。唇形の花冠から長く突き出た雄蕊を猫のヒゲに見立てている。インドや東南アジア原産で、英名は“Cat's Whisker”。直訳したものがそ…

ヒヨドリジョウゴ・1~四季の丘

四季の丘付近の林縁に咲いている「ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)」。ナス科ナス属のつる性多年草で、花径は1センチ程度。花被片は開花後は後ろに大きく反り返る。秋に赤く熟す果実には毒素のソラニンが含まれており、誤食すると頭痛、嘔吐や下痢を引き起こす。…

カシワバハグマ・1~長沼公園

『何年か前にアケボノソウを見た。』という地元情報を頼りに家から丘を2つ越したところにある長沼公園までジョギングしてきたが、お目当ての花は結局見つからず、失意の帰宅ランになるところだった。ところが帰る途中の“霧降の道”で思いがけず「カシワバハグ…

カノツメソウ・1~複散形花序

2015年の本屋大賞に選ばれた上橋菜穂子さんの『鹿の王』。タイトルからは動物の鹿が主人公のように思えるが、主人公は人間の医者と奴隷の逃亡者で架空の世界が舞台。ストーリーは彼らが謎の病気と戦うファンタジーで、2014年には児童文学のノーベル賞とも言…

散歩道・5~ひょうたん池

テレビ東京系のドキュメントバラエティ番組『池の水ぜんぶ抜く』は今までに4回放映され、毎回、大変楽しく見ている。前々回6月の放映では、千葉県習志野市長が自ら番組に依頼して市内の森林公園の池の水を全部抜き、外来種のカメや魚、それに汚泥を取り除い…

コナギ・1~堀之内寺沢里山公園

多摩ニュータウン堀之内地区の一画に、堀之内寺沢里山公園(5.2ha)がある。ここはもともと酪農集落と住宅地の間に位置し、住宅開発にあたり、酪農家たちとの話し合いによって農業公園構想が生まれ、2008年に田畑や炭窯などの里山風景を活かした公園ができた…

散歩道・4~カラスアゲハ

南大沢4丁目四季の丘住宅地の遊歩道脇で、ハナトラノオに黒い大きな蝶が舞っている。ジョギングの足を止め、カメラを向けるが、花から花へ次々に移動して翅を休めることがない。私はピントを合わせるのに必死で、シャッターを押したと思ったら画面から飛び去…

ヤブマオ

堀之内寺沢里山公園の道端に繁茂している「ヤブマオ(藪麻苧)」。イラクサ科ヤブマオ属の多年草で雌雄同株雌雄異花。雌花序は茎の上部に付き雄花序は茎の下部に付く。雄花序が付かない株(無性生殖型)もあり、蓮生寺公園で今まで見ているものはそのタイプ…

キツネノカミソリ・1~果実

長池公園“かたくり観察路”で見られる「キツネノカミソリ(狐の剃刀)」。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、夏にオレンジ色の風情のある花を咲かせていたが、花後に直径3~4センチの果実が出来始めていた。3倍体で果実が出来ないヒガンバナに対して、キツ…

ワレモコウ・1~有限花序

バラ科ワレモコウ属の「ワレモコウ(吾亦紅・吾木香)」。日本には古来から自生している種で、根を乾燥させたものを止血剤などに利用していたようだ。通常、小穂ができる花は基部のほうから咲き上がっていく“無限花序”が多いが、ワレモコウは頭頂部から咲き…

奮闘記・1~玉川上水下り第1ラウンド

今年8月の24時間テレビのマラソンランナーは当日発表という異例な方法でブルゾンちえみさんが選ばれた。彼女は元陸上長距離選手だったこともあるが、スタート1時間前にランナーの指名を受け、設定された約90キロのコース(府中市北多摩1号水再生センターをス…

イボクサ・1~堀之内寺沢里山公園

堀之内寺沢里山公園の水路に咲いている「イボクサ(疣草)」。ツユクサ科イボクサ属の一年草で、花径は1センチほど。昔からイボ取りの薬草とされて名付けられているが、実際に効くかどうかはわからない。市販薬の“イボコロリ”には角質軟化作用のあるサルチル…

マルバツユクサ

堀之内こぶし緑地付近の農道脇に群生している「マルバツユクサ(丸葉露草)」。ツユクサ科ツユクサ属の一年草で、アジア~アフリカ原産の帰化植物。名前が表すようにツユクサに比べて葉が丸く、縁が波打っているのが特徴。葉色はツユクサよりもやや淡い緑色…

ヒガンバナ・1~彼岸

今日は彼岸の中日。『祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日』という趣旨で、昭和23年(1948年)に“秋分の日”が制定された。最近は日が落ちるのがずいぶん早くなった気がするが、昼と夜の長さがちょうど同じ時期になる。この頃に開花期を合わせたように咲くの…

アレチウリ・3~果実

いかにも悪そうな様子の果実。ウリ科アレチウリ属の「アレチウリ(荒れ地瓜)」で、特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれている。果実は長さ1センチほどで球状にかたまっており、表面には鋭い棘が密生している。種子の発…

ノカンゾウ・1~果実

ワスレグサ科(←ユリ科)ワスレグサ属の「ノカンゾウ(野萱草)」。同じ仲間のヤブカンゾウは3倍体で果実ができないが、ノカンゾウは2倍体で果実ができる。しかし図鑑などには稀にしか結実しないという説明もあり、この株でも落花の痕が見えるが果実が出来て…

オカトラノオ・1~果実

サクラソウ科オカトラノオ属の「オカトラノオ(岡虎の尾)」。初夏にしなやかに伸びる美しい花を見せてくれたが、写真は果実の様子で長さは3〜4ミリ。花は毎年撮っていたが、果実を撮るのは11年振り。

散歩道・3~ニホンアカガエル

堀之内寺沢里山公園の田んぼ付近で見つけたカエル。これはどうやら「ニホンアカガエル(日本赤蛙)」のようだ。名前の通り日本の固有種で本州から九州まで広く分布している。体色は赤褐色で体長は4~5センチ。カエルと言えば、当地では松木日向緑地のイモリ…

メドハギ・1~開花

神子沢公園付近の遊歩道脇に咲いている「メドハギ(筮萩)」。マメ科ハギ属の多年草で、蝶形の花の高さは6~7ミリ。白い旗弁の基部は紫色を帯びている。奈良時代や平安時代に、この直立する茎を占いの“筮竹(ぜいちく)”の代用としたことから“めどぎ(筮)は…

散歩道・2~台風の爪痕

9月18日未明に台風18号の影響で、神奈川県相模原市の銭湯(並木湯)の煙突が折れた。煙突は根元から折れ、隣接するアパートにもたれかかり、相模原市は19日午前中に折れた煙突の撤去作業を終えた。横浜地方気象台は、これは台風の影響と見て、当時の状況につ…

ブログの説明

お陰様で、Part5も順調に滑り出し、ここで改めてこのブログの説明をさせていただきます。 <撮影場所、経緯> ◆撮影場所は多摩ニュータウンの八王子市南大沢界隈です。家からジョギング範囲の隣町まで行くこともあります。 ◆そもそも植物の名前と言えば、サ…

ヤハズソウ

別所やまざくら公園の道端に拡がっている「ヤハズソウ(矢筈草)」。マメ科ヤハズソウ属の多年草で、小葉の先を引っ張ると“矢筈(矢の尾のV字形の部分で弓弦を受ける部分)”の形にちぎれることから名付けられている。花の長さは5ミリと小さく葉に隠れている…

アキノギンリョウソウ・1~開花

秋に東中野公園の林内に顔を出す「アキノギンリョウソウ(秋の銀竜草)」。ツツジ科(←イチヤクソウ科)シャクジョウソウ属の菌従属栄養植物(腐生植物)で、姿はギンリョウソウ(ギンリョウソウ属)にそっくりだが属が異なる。当地では個体数は少なく、今の…

フジカンゾウ・1~蓮生寺公園

蓮生寺公園の藪で見られる「フジカンゾウ(藤甘草)」。マメ科ヌスビトハギ属の多年草で、アレチヌスビトハギと同じような花だが、アレチヌスビトハギが3出複葉になるのに対して、フジカンゾウは5~7枚の奇数羽状複葉になる。3年前にここで初めて見つけたが…

サガミラン・1~長池公園里山

長池公園の里山で見られる「サガミラン(相模蘭)」。ラン科シュンラン属の多年草で、関東平野南部で最初に確認されたので“相模”の名前が付けられている。サガミランはマヤランの白花品種ともされるが、遺伝子レベルの分化も大きく、別種として扱うのが適当…

アレチウリ・2~雌花序

ウリ科アレチウリ属の「アレチウリ(荒れ地瓜)」。雌雄異花で写真は球状になっている雌花序。ひとつの花の直径は4~5ミリで雄花よりずいぶん小さい。果実は毛が密生した金平糖のような形になるが、次はそれを観察しよう。

ムカゴイラクサ・1~開花

蓮生寺公園の沼地脇に咲く「ムカゴイラクサ(珠芽刺草・珠芽蕁麻)」。イラクサ科ムカゴイラクサ属の多年草で雌雄異花。写真は棘状の花柱が目立つ雌花序で茎の上部に付き、雄花序は下部に付く。イラクサの仲間には葉や茎など全草に細かい刺毛があり、アセチ…

コヒガンバナ・1~果実

約1ヶ月前に“多摩ニュータウン上柚木優先分譲地協力公園”の道端で、ヒガンバナが1本咲いていたのを見た。ずいぶん気の早い開花だと思ったが、そのまま通り過ぎてしまった。そして先日再びそこを通り掛ると、花後に果実のようなものができている。ヒガンバナ…

ヤブツルアズキ・1~花

マメ科の蝶形花は端整で美しい形だが、この「ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)」は美しいとは言い難い。花の横幅は約2センチで高さは1.5センチほど。竜骨弁はねじれ左右の翼弁が覆いかぶさっている。同じ仲間にノアズキがあるが当地ではまだ見ていない。ヤブツル…