2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧
長沼公園“野猿の尾根道”で見つけた「コボタンヅル(小牡丹蔓)」。キンポウゲ科センニンソウ属のつる性落葉木本で、夏に純白の花を咲かせ秋に綿毛の付いた果実を稔らせる。花や果実はセンニンソウにそっくりだが、コボタンヅルの葉には切れ込みがあるので区…
小山内裏公園“鑓水小山口”前の道路は「トウカエデ(唐楓)」の並木道。樹によって赤や黄色に色付いている。トウカエデはムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木でアヒルの水かきのような葉が可愛らしい。名前の通り中国原産で、強い性質のため街路樹や公…
大栗川遊歩道に植栽されている「コンギク(紺菊)」。キク科シオン属の多年草でノコンギクの園芸品種。舌状花が鮮やかな紫色をしている。ノコンギクにも舌状花が紫色のものもあるが、これほど濃い色にはならないようだ。当地のノコンギクはみな白色をしてい…
柳沢の池公園の芝生の丘にある「ユリノキ(百合の木)」。モクレン科ユリノキ属の落葉高木で初夏にチューリップのような花を咲かせ、秋に果実が実る。果実は細い翼果が集まった集合果で、熟すと次々に飛ばされていくが一番外側は最後まで残っていることが多…
カバノキ科クマシデ属の「イヌシデ(犬四手・犬垂)」。果苞の基部に長さ5ミリほどの2つ並んだ果実が見える。イヌシデはアカシデやクマシデとともに当地の緑地や公園では普通に見られる雑木で、その黄葉はとても美しい。“シデ”は、しめ縄や玉串などについて…
長沼公園の山道で見つけた「サラシナショウマ(晒菜升麻)」の果実。小さな袋果は長さ7~8ミリで、中に数個の種子が入っている。花は花軸に対して垂直に花柄を出し全方向を向いていたが、果実はすべて地面に対して垂直になるため、横を向いていた花柄は直角…
今年の9~10月に放映されていたNHKドラマ『植木等とのぼせもん』を面白く見ていた。原作は喜劇役者の小松政夫さんで、小松さんは植木等さんの付き人兼運転手だったそうだ。クレージー・キャッツの全盛期に、小松さんが植木さんに弟子入りし、運転手から役者…
キク科コウヤボウキ属の「コウヤボウキ(高野箒)」。晩秋に可愛い花を咲かせていたが、花後に直径2~3センチの綿毛の果実が出来ていた。ひとつの果実は長さ5ミリで約1センチの冠毛が付いている。果実がすべて飛び去ると、あとには花のような総苞が残る。
別所やまざくら公園の林縁に生えている「ソヨゴ(冬青)」。モチノキ科モチノキ属の常緑高木で初夏に目立たない小さな花を咲かせ、秋に直径7~8ミリの赤い果実を稔らせる。草木の葉が風に吹かれかすかに音を立てて揺れ動くことを“そよぐ”というが、ソヨゴは…
今年11月に初めて小山田緑地で見ることができた「キッコウハグマ(亀甲白熊)」だが、それより2か月前に長沼公園でそれと知らずに閉鎖花を見ていたことを先日記事にした。そこで今日は、我が家から首都大学東京の丘を越え、更に下柚木から野猿峠まで2.5キロ…
清水入緑地の林縁で見られる「ハゼノキ(櫨の木・黄櫨の木)」。ウルシ科ツタウルシ属の落葉小高木で雌雄異株。果実から木蝋を採るため、江戸時代に琉球から持ち込まれ「リュウキュウハゼ(琉球櫨)」の別名がある。写真の株は雄株で残念ながら果実は見られ…
堀之内駐在所付近の民家から歩道に枝を伸ばしていた「シロミナンテン(白実南天)」。ナンテンは赤い実が普通だが、こちらは黄白色の実を稔らせる。メギ科ナンテン属の常緑低木で、ナンテンは冬に紅葉するがシロミナンテンは紅葉しない。葉や実にはアルカロ…
マメ科コマツナギ属の「トウコマツナギ(唐駒繋ぎ)」。地を這うように咲くコマツナギと違って、背丈は2メートルを超えるほどにもなる。写真は果実で長さは5~6センチ。中には直径2ミリほどの種子が7~8個入っている。トウコマツナギは名前の通り中国原産の…
清水入緑地の道端に群生している「アオミズ(青みず)」。イラクサ科ミズ属の一年草で、草丈は20センチ程度。今まで良く見ている野草だが、調べてみると同じ仲間のヤマミズは載せていたが、アオミズは初掲載だった。7~9月に花を咲かせ、秋に果実を稔らせる…
堀之内沖ノ谷戸公園で見られる「ツルニンジン(蔓人参)」。キキョウ科ツルニンジン属のつる性多年草で、夏に釣鐘状の花を咲かせ秋に果実を稔らせる。果実は直径2.5センチほどの蒴果で、中に薄い翼のある長さ5ミリほどの種子がたくさん詰まっている。
今日は府中多摩川ハーフマラソン(21.0975キロ)の日。今回で40回目になる記念大会で、歴代の優勝者を少し紹介すると、第1回から第3回までが瀬古俊彦さん(早大→エスビー食品)、第6回にダグラス・ワキウリさん(エスビー食品)、第9回に大八木弘明さん(駒…
我が家の庭は、夏の間は姫高麗芝が元気良く伸びているが、冬には地上部が枯れてしまうので、毎年10月頃に西洋芝の種を蒔いて冬でも緑色の芝を楽しんでいる。11月はちょうどその選手交替の時期で、西洋芝の芽が5センチほど伸びて緑色が鮮やかになってきた。さ…
小山田緑地を再び訪れてみると「キッコウハグマ(亀甲白熊)」の花が終わって綿毛が飛び始めていた。小山田緑地は我が家からは、長池公園の丘陵をひとつ越えて片道約5.5キロありジョギングなら40分程度掛かる。こんな可愛い花が見られるのなら、今までもっと…
別所やまざくら公園遊歩道脇の「イチョウ(銀杏・公孫樹)」。その葉はどんどん散り始めていてもう1週間もすれば丸裸になりそうだ。イチョウの葉の形はどれひとつとして同じものはなく、大きさも様々。先端に切れ目があるものもあれば丸いものもある。東京都…
キク科コウヤボウキ属の「カシワバハグマ(柏葉白熊)」。9月にコウヤボウキに良く似た花を咲かせていたが、晩秋になり綿毛の果実が出来ていた。花後は総苞に包まれているが、熟すと白い冠毛が付いた痩果が球状に開く。痩果の長さは6~7ミリで、冠毛の長さは…
シオデ科(←ユリ科)シオデ属の「サルトリイバラ(猿捕茨)」。雌雄異株で春に目立たない花を咲かせるが、秋に稔る赤い果実は良く目立つ。写真は堀之内寺沢里山公園の林縁のもので、直径5センチほどの果序がいくつも稔っていた。この果実ができるのはクリス…
南大沢東緑地の道端の植栽に蔓を伸ばしている「サネカズラ(実葛)」。この緑地では今までに何回かサネカズラを見ているが、その場所はいつも違う。草刈りが定期的に行なわれる場所であり、前年に見た場所では翌年には見られなくなり、次は全く別の場所で見…
松木日向緑地の林縁に生育している「ニシキギ(錦木)」。ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、春に咲く花は全く目立たないが、秋になると鮮やかな紅葉と真っ赤な果実で良く目立つ。果実は初めは褐色の種皮に包まれているが、裂開すると朱色の仮種皮が現れる…
リンドウ科リンドウ属の「リンドウ(竜胆)」。秋の代表的な野草のひとつだが、当地では自生のものは見当たらず、この株は小山内裏公園で育てられているもの。可愛らしい花に“竜の胆”は似つかわしくないが、この根を乾燥させたものが、生薬の“竜胆(りゅうた…
先日、小山田緑地で初めて「キッコウハグマ(亀甲白熊)」を見て記事にしたが、その閉鎖花の姿にどうも見覚えがあり、過去にボツになったデータを調べてみると、やはり実際に撮っていた。それは今年の秋分の日で、アケボノソウを探しに家から丘を2つ越えた長…
イラクサ科ムカゴイラクサ属の「ムカゴイラクサ(珠芽刺草)」。先日、ハート型の小さな痩果の様子を確認したが、その後、もう一度見に来ると、果実の下に円盤のような形が見える。直径は2ミリ程度だが、おそらくこの中に種子があるのだろう。
南大沢5丁目の遊歩道脇のフェンスに絡んでいる「ツタ(蔦)」。ブドウ科ツタ属のつる性落葉木本で、夏に目立たない花を咲かせ秋に果実が熟す。ブドウ科なので果実は甘そうだが実際はずいぶん渋いようだ。試さなくて良かった。このツタは夏に葉を繁らせ冬には…
小山田緑地で見られる「キッコウハグマ(亀甲白熊)」。その5角形のホームベースのような葉をカメの甲羅に見立てている。横幅は1.5~2センチ程度で、個体によっては浅く5裂しているものもあるようだ。葉柄が長く地面に輪生状に付くので、覚えてしまうと開放…
“よこやまの道”の路傍に咲く「ノボロギク(野襤褸菊)」。キク科キオン属の一年草でヨーロッパ原産の帰化植物。舌状花が無くすべて筒状花で、葉は鋸歯が鋭く縁が反り返って、見た目はあまり綺麗ではない。とは言うもののやはり“ボロ”はいささか可哀相。 『い…
大平公園北東端の歩道橋付近に生育している「ムクノキ(椋の木)」。アサ科(←ニレ科)ムクノキ属の落葉高木で、春に目立たない小さな花を咲かせ、晩秋に果実を稔らせる。果実は核果で直径は1センチほど。熟した果肉は干し柿や栗のような甘みがあり美味しい…