多摩ニュータウン植物記Part5

元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

イシミカワ・6~保井寺

広く全国で見られるが当地では希少種の「イシミカワ(杠板帰・石見皮・石膠)」。先日、堀之内地区の保井寺付近の草むらで葉っぱだけ見つけていた。何株も繁茂しているわけではなく1~2株がヒョロヒョロと藪に絡んでいたが、その後、見に来ると花序をひとつ…

ベニナギナタタケ

長池公園外周で“冬虫夏草”が見られたということで、少し探してみたが見つからず、代わりに見つけた奇妙なキノコ。長さは3~4センチで形はシロソウメンタケに似ている。どうやらこれはシロソウメンタケ科ナギナタタケ属の「ベニナギナタタケ(紅薙刀茸)」の…

トクサ

大塚公園付近の道端で見掛けた「トクサ(砥草・木賊)」。トクサ科トクサ属のシダ植物で、全国の湿地に生育するが、観賞用に栽培されているものが多い。トクサの表皮にはケイ酸が含まれており、古くから木工品や金属の研磨に利用されてきた。また茎を乾燥させ…

イヌドクサ

堀之内東山ふれあい西緑道付近の道端に生えている「イヌドクサ(犬砥草)」。トクサ科トクサ属のシダ植物で、トクサに似ているが、トクサの茎は直径6~7ミリあるのに対して、イヌドクサの太さは3~4ミリと細い。また茎の下部では輪生する枝を出す。当地では…

イケマ

キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の「イケマ(牛皮消・生馬)」。北海道から九州まで山地の日当たりの良い林縁や草地に生育する。7~8月に葉腋から花序を出し直径3~4センチの球形の散形花序を付ける。小花の直径は1~1.5センチで、開花すると花…

ハマユウ・1~上柚木地区

上柚木緑地公園付近の民家で見掛けた「ハマユウ(浜木綿)」。ヒガンバナ科ハマオモト属の多年草で、水はけが良く日あたりの良い場所を好み、温暖な海辺などで見られる。当地は内陸で見られない花だが、ここでやっと見ることができた。ブログPart1から初めて…

トサノクロムヨウラン・2~開花

ラン科クロムヨウラン属の「トサノクロムヨウラン(土佐の黒無葉蘭)」。ベニタケ属やチチタケ属に寄生する菌従属栄養植物で、自身では葉緑素を持たず名前の通り葉は無い。草丈は20~30センチで、花径は3センチほど。花の寿命は短く、蕾のまま開かずに落花す…

タカトウダイ・3~奥高尾一丁平

奥高尾“一丁平”付近の山道に多く生育している「タカトウダイ(高燈台)」。トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草で、草丈は70~80センチ。茎の中ほどや茎頂の葉腋から花柄を伸ばす。茎頂からは放射状に伸びている。先端の花はひとつのように見えるが、橙色…

ミズオオバコ・1~万松寺谷戸

トチカガミ科ミズオオバコ属の「ミズオオバコ(水大葉子)」。葉の形がオオバコに似ていることから名付けられているが、オオバコとは無関係。水田や溝に生育する一年草で葉は水中にある沈水植物。夏に花茎を水面に出し直径3センチほどの一日花を咲かせる。花…

ハナイカダ・10~液果

奥高尾で多く見られる「ハナイカダ(花筏)」。ハナイカダ科(←ミズキ科)ハナイカダ属の落葉低木で雌雄異株。果実は液果で直径は9~10ミリ。中に種子が2~3個入っている。果肉は水分が多く少し甘みがある。

コクラン・9~蓮生寺公園

ラン科クモキリソウ属の「コクラン(黒蘭)」。この界隈では松木日向緑地(東京都立大学)、下柚木地区、絹の道の3ヶ所で生育を確認していたが、当地の公園管理者から『蓮生寺公園でも見つけましたよ。』との連絡。早速、訪れるとまだしっかり花が見られた。…

カラスザンショウ・7~葉

長池公園外周に生育している「カラスザンショウ(烏山椒)」。ミカン科サンショウ属の落葉高木で雌雄異株。サンショウに比べて大きくなるが果実は食用にならず、カラスなら好んで食べるだろうという意味で名付けられたようだ。カラスザンショウの葉には”油点…

オオバウマノスズクサ・2~果実

ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の「オオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草)」。5月にサックスのようなインパクトある花を咲かせていたが、写真は若い果実の様子。長さ7~8センチの長楕円形の蒴果で表面には大きく張り出した6つの稜がある。中には平たい種…

イヌゴマ・4~中山地区

中山地区の農道を走っていて気付いた「イヌゴマ(犬胡麻)」。シソ科イヌゴマ属の多年草で、花後に出来るゴマのような果実が食用にならないために“犬”の名前を付けられた。茎頂に数段の輪生状の花穂を付け、ひとつの花冠の大きさは1.5センチほど。

シラキ・5~若い果実

高尾山“5号路”で見られる「シラキ(白木)」。トウダイグサ科シラキ属の落葉小高木で山地の広葉樹林内に生育する。5月に開花を見た時は雄花しか確認できなかったが、久し振りにここに来てみると果実が出来始めていた。直径7~8ミリで先端に3裂した花柱が残っ…

ミヤマウズラ・1~蕾

高尾山“4号路”に生育している「ミヤマウズラ(深山鶉)」。ラン科シュスラン属の常緑多年草で、写真は花茎が立ち上がった蕾の様子。このあと花茎は更に伸びて背丈は10~15センチになり花序に小花を数個付ける。“鶉”の名前は葉のまだら模様をウズラの羽に見立…

イワタバコ・3~日影沢林道

日影沢林道で咲き始めた「イワタバコ(岩煙草)」。イワタバコ科イワタバコ属の多年草で山地の湿った岩場に生育する。葉の表面にはしわが多く、タバコの葉に似ていることから名付けられている。花径は1.5センチほどで先端は5裂している。同属のケイワタバコ…

コボウズオトギリ

オトギリソウ科オトギリソウ属の「コボウズオトギリ(小坊主弟切)」。ヨーロッパ原産の半常緑小低木で、花後に出来る赤い果実を小坊主の頭に見立てて名付けられている。花径は2センチほどで、写真の後方に赤く色付き始めた果実が見える。これは裏高尾“旧甲…

散歩道・59~ヒメウラナミジャノメ

中山地区の農道でセリの花を見掛けたので立ち止まるとそこにヒラヒラ飛んできた蝶。翅には鮮やかな蛇の目がある。これはジャノメチョウ科ウラナミジャノメ属の「ヒラウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)」で、日本全国に分布し、春から秋まで見られる。

マヤラン・6~長池公園芝生広場

ラン科シュンラン属の「マヤラン(摩耶蘭)」。草丈は15~20センチで花序に2~5個の花を付ける。茎は淡緑色で葉緑素があり光合成を行うが、菌類に寄生して栄養を得ている菌従属栄養植物。ひとつの個体から一度に数十の花茎を出すこともあるようだ。しかし長…

ヤマユリ・3~旧甲州街道

裏高尾の旧甲州街道沿いで見掛けた「ヤマユリ(山百合)」。ユリ科ユリ属の多年草で日本原産の固有種。山中に生育するので“山”の名が付けられているが、最近は街中でも良く見掛ける。花径は20センチ以上になり、強い芳香がある。八王子市では昭和51年に市制6…

散歩道・58~ミヤマカラスアゲハ

裏高尾“日影林道”でヒラヒラ舞っている大きな蝶。カメラで追いかけるがなかなか止まってくれない。やっと着地して給水を始めたが、翅を小刻みにパタパタさせて休めることがない。シャッターを何度も押すが結局開いた時のものはすべてピンボケ。調べるとこれ…

サガミラン・4~長池公園芝生広場

長池公園“芝生広場”の林縁で見られる「サガミラン(相模蘭)」。ラン科シュンラン属の多年草で、関東平野南部で最初に発見されたことから名付けられている。マヤランと同じような場所に生育し、マヤランの白花品種と言われていたが、遺伝子レベルの分化が大…

シオデ・8~片倉城跡公園

片倉城跡公園の藪に蔓を伸ばしている「シオデ(牛尾菜・四緒手)」。シオデ科(←ユリ科)シオデ属のつる性多年草で雌雄異株。写真は雌花の柱頭の様子で先端が3裂し、下部の花被片は反り返っている。ひとつの花の直径は6~7ミリ。この後、ひとつの果実は直径1…

クマヤナギ・2~下柚木郷戸緑地

15年以上前に治療した奥歯が根元で炎症を起こし、昨年末から歯医者に通い始めた。古い金を外し歯の根元を修復(再石灰化)させたところで、先日“白金加金合金(=金合金の硬さを増すために白金の含有量を増やした合金)”で覆い直してやっと完治した。しかし新…

シロバナコマツナギ

長池公園外周の道端で見られる「シロバナコマツナギ(白花駒繋ぎ)」。マメ科コマツナギ属の落葉小低木で、葉腋に長さ5~10センチの総状花序を付け白い蝶形花を咲かせる。コマツナギは赤紫色の花を咲かせるが、本種はその白花品種。ここに咲くのを知ったのは…

ラッパイチョウ

JR八王子みなみ野駅付近の宇津貫熊野神社境内で見られる「ラッパイチョウ(喇叭公孫樹)」。イチョウ科イチョウ属の落葉高木で、普通の葉に混じってラッパ状の葉を各枝に付けるイチョウの変異種。葉の両端がただ丸まっているわけではなく、繋がって筒状にな…

ミツモトソウ

裏高尾“日影林道”の沢沿いで見られる「ミツモトソウ(水元草)」。バラ科キジムシロ属の多年草で、山地の谷沿いや水辺に生育する。「ミナモトソウ(水源草)」とも呼ばれ、“水源”があるような場所に生えるという意味のようだ。花は同属のキジムシロにそっく…

ヒナアンズタケ

長沼公園“長泉寺尾根”の山道に発生しているオレンジ色のキノコ。色は以前見たツノマタタケに似ているが形が違う。図鑑やネット検索でもわからず、以前も教えて頂いた“きのこサイトの専門家”にお尋ねしたところ、これは「ヒナアンズタケ(雛杏子茸)」ではな…

コモチシダ・3~無性芽発芽

長池公園外周に生育する「コモチシダ(子持ち羊歯)」。シシガシラ科コモチシダ属で、初夏に成長した葉の表面に“無性芽”が出てくることから名付けられている。これが親株から離れて散布され新たな個体として成長していく。無性芽の円形の部分の直径は2ミリほ…