多摩ニュータウン植物記Part5

元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

北軽井沢番外編・64~カンボク花

北軽井沢の雑木林に生育する「カンボク(肝木)」。ガマズミ科(←レンプクソウ科←スイカズラ科)ガマズミ属の「カンボク(肝木)」で、中部地方以北から北海道に分布する落葉小高木。3年前にこの果実を見ていて、花が宿題になっていたが、なかなか花期にタイ…

シオデ・7~五反田谷戸

五反田谷戸の日当たりの良い斜面で見つけた「シオデ(牛尾菜・四緒手)」。シオデ科(←ユリ科)シオデ属のつる性多年草で雌雄異株。写真は雄花序で散形花序の直径は3センチほど。花被片は反り返り雄蕊が6本ある。

フイリイナモリソウ

奥高尾“一丁平”付近の林内に群生している「フイリイナモリソウ(斑入り稲森草)」。アカネ科イナモリソウ属の多年草で、その葉に白い斑が入るのが特徴。残念ながら花期には間に合わず、花後の萼片だけが残っていた。できれば来年、花の頃にまた訪れよう。

コクラン・6~絹の道

ラン科クモキリソウ属の「コクラン(黒蘭)」。黒っぽい花を咲かせることで名付けられているが、実際の色は暗紫色。草丈は20~30センチで数個の花が総状に付く。側花弁は細くて反り返り唇弁は丸まっている。葉は常緑で冬の枯れ色の中で存在に気付かされる。…

イヌザクラ・7~萼片

小山内裏公園外周に生育している「イヌザクラ(犬桜)」。バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木で春に長さ10センチほどの総状花序を付ける。写真は若い果実の様子で直径は5ミリほど。緑色から赤く変わり始めており、その萼片は果実期にも残る。イヌザクラは冬芽…

ニワナナカマド

堀之内地区の農道をランニングしていて白い花に気付きストップ。背丈は2メートルほどで葉は特徴的な羽状複葉。これはおそらく「ニワナナカマド(庭七竈)」だろう。バラ科ホザキナナカマド属の落葉低木で、枝先に円錐花序を出し、ひとつの花の直径は6~7ミリ…

ムヨウラン・2~花

ラン科ムヨウラン属の「ムヨウラン(無葉蘭)」。この花は大きく開いていたので、その構造を改めて復習しておこう。一番高い位置にあるのが背萼片で、両サイドの下にあるのが側萼片。その間にあるのが側花弁で、手前に出ているのが唇弁になる。ムヨウランの…

ヒトツボクロ・3~果実

ラン科ヒトツボクロ属の「ヒトツボクロ(一黒子)」。その名前は、シュンランがホクロと呼ばれるのに対して、これは葉が1枚だけ付くので“葉が1枚のホクロ”という意味で付けられたと言われている。先日開花を見たところだが、もう長さ1センチほどの果実になっ…

オオバギボウシ・4~蕾

奥高尾“一丁平”付近の登山道で見られる「オオバギボウシ(大葉擬宝珠)」。キジカクシ科(←リュウゼツラン科・ユリ科)ギボウシ属の多年草で、全国の山地の草原や林縁で見られる。この界隈では公園の花壇などで見ることが多いが、高尾山などでは山道に普通に…

クロモジ・6~若い果実

クスノキ科クロモジ属の「クロモジ(黒文字)」。写真は奥高尾“一丁平北巻き道”で見掛けた若い果実の様子で直径は8~9ミリ。クロモジは多摩ニュータウンの公園や緑地で多く見られるが、その果実はなかなか見つからず、2年前にやっと一粒の果実を見つけて喜ん…

アブラチャン・4~若い果実

クスノキ科クロモジ属の「アブラチャン(油瀝青)」。早春に淡黄色の花序を付けていたが、写真は若い果実の様子。直径1センチほどだがこの後熟すと1.5センチほどに大きくなる。この果実には油分が多くこれを絞って灯用に利用していた。“チャン(chian turpen…

クモキリソウ・3~藪

我が家から1キロほどの蓮生寺公園の藪で見ることができた「クモキリソウ(蜘蛛切草・蜘蛛散草・雲霧草・雲切草)」。先日、この公園の藪で花の探索中にマムシに遭遇しそれ以降足が遠のいていた。しかし改めて慎重に藪に入り、足場を確認しながら奥へ奥へと進む…

ツチアケビ・2~高尾山1号路

高尾山“1号路”の脇で見られる「ツチアケビ(土木通)」。ラン科ツチアケビ属の多年性菌従属栄養植物で開花期の草丈は50~60センチ。果実期には1メートルに達するものもあるようだ。ひとつの花の大きさは3センチほどで、普通ラン科の花は天地が同じ方向になっ…

マルミノヤマゴボウ

ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の「マルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡)」。関東地方以西の山地に生育する在来種で、草丈は1メートル以上にもなる。初夏に長さ15~20センチの総状花序を付け、ひとつの花の直径は8~9ミリ。辛うじて花弁が残っているものが見えるが…

散歩道・54~アサギマダラ

昆虫に詳しくない私でもすぐにわかった「アサギマダラ(浅葱斑)」。タテハチョウ科アサギマダラ属の蝶で、翅の長さは5~6センチ。日本全土から中国やヒマラヤ山脈まで広く分布し、長距離を移動する。幼虫はガガイモ科のキジョラン、カモメヅル、イケマなど…

ミドリドクダミ

ヤエドクダミの群生の中に見られる「ミドリドクダミ(緑毒溜)」。通常は白い総苞片が、先祖返りして緑色になったものをこう呼んでいる。今年の春に高尾山で珍しいミドリニリンソウをいくつか見たが、こちらも珍しい。ミドリドクダミはドクダミ科ドクダミ属…

スズサイコ

キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の「スズサイコ(鈴柴胡)」。日当たりの良い草地などに生育する多年草で、花は夕方から咲き始め朝日が当たると閉じてしまう。写真は午前8時半頃の撮影だが、幸い曇天で日差しが無く開いたままだった。スズサイ…

カナウツギ

バラ科コゴメウツギ属の「カナウツギ(金空木)」。花径はわずが5~6ミリで同じ仲間のコゴメウツギと良く似ているが、カナウツギの葉は長さ10センチほどと大きい。その名は針金のように細い枝から“金”と付けたともされるが、牧野博士は“かな木※(=細い枝)”…

ミゾホオズキ・1~奥高尾

奥高尾“萩原作業道”下の小川で見つけた「ミゾホオズキ(溝酸漿)」。ハエドクソウ科(←ゴマノハグサ科)ミゾホオズキ属の多年草で、花の長さは12~13ミリ。花冠の上唇は2裂し下唇は3裂している。山地の湿地や湧水地などに生育し果実がナス科のホオズキに似て…

キンギョソウ・3~ドクロ

先日は、いまひとつ“ドクロ”らしくなかったので、気にしていると南大沢2丁目の道端で見つけた。これは「キンギョソウ(金魚草)」の果実の殻で、花の可愛さからは考えられないような姿に変身する。写真は天地逆にしているため、顎のほうから光が当たっている…

ムシトリマンテマ・3~閉鎖花?

ナデシコ科マンテマ属の「ムシトリマンテマ(虫捕まんてま)」。ここは松が谷高校付近の道端で、この存在は去年果実を見て知った。ムシトリマンテマは夜行性の花で、日中に咲くムシトリナデシコやシロバナマンテマとは全く違う花。図鑑には無く、ネット検索…

サワギク

キク科サワギク属の「サワギク(沢菊)」。花期は5~8月で名前の通り沢沿いに咲くが、普通の林内でも生育する。花径は1~1.5センチと小さく、舌状花は13~14枚ある。花後の綿毛の様子がノボロギクなどと同じくボロ布に見えるので、「ボロギク(襤褸菊)」と…

ヤエドクダミ・4~堀之内地区

堀之内地区の農道に咲く「ヤエドクダミ(八重毒溜)」。ドクダミ科ドクダミ属の多年草で、花弁のように見える総苞片が八重咲のように見えることから、こう呼んでいる。写真では八重の間から左側にもうひとつの花が咲き、右上には茎が伸びて花が立ち上がって…

ネムノキ・2~開花

マメ科ネムノキ属の「ネムノキ(合歓木)」。花期は6~7月で枝先に15~20個の小花からなる頭状花序を作る。淡紅色の長い雄蕊が美しい。 ここは小山田緑地付近の“奈良ばい谷戸”で、この界隈には“五反田谷戸”“神明谷戸”“万松寺谷戸”など、長閑な里山風景が見ら…

マグワ・2~果実

文化庁が認定する“日本遺産(地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを市町村が申請し文化庁が認定する)”に、八王子市が申請していた『霊気満山 高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~』が選ばれた。今回の日本遺産の認定は69件の応…

ミヤマタニワタシ

裏高尾“日影林道”に咲く「ミヤマタニワタシ(深山谷渡)」。マメ科ソラマメ属の多年草で草丈は30~40センチ。花の長さは1.5センチほどで、色合いはナンテンハギ良く似ており、葉が2枚ずつ付き茎が節ごとに少しジグザクになる。ナンテンハギの別名がタニワタ…

ギンレイカ・1~高尾山3号路

高尾山“3号路”で見掛けた「ギンレイカ(銀鈴花)」。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で山地の木陰に生育する。草丈は50~60センチになり、総状花序の長さは10センチほど。ひとつの花は長さ5~6ミリでほとんど開かない。花冠は5裂し雄蕊は5本ある。「ミヤ…

クモキリソウ・2~花

池波正太郎著の『雲霧仁左衛門』が、今NHK土曜ドラマで放映されている。以前、BS時代劇で放映されたもの(シリーズ1~4)の再放送だが、現在、シリーズ5の制作が行われており、コロナの状況次第だが、また放映されるらしい。雲霧仁左衛門という名の盗賊が実…

ワニグチソウ・5~若い果実

大塚西公園で見られる「ワニグチソウ(鰐口草)」。キジカクシ科(←スズラン科・ユリ科)ナルコユリ属の多年草で、写真は若い果実の様子。直径7~8ミリで、このあと黒く熟していく。去年はこの株が雑草に覆われて在り処がわからなくなり、熟した果実を見逃が…

コバノブラシノキ

松木峰ヶ谷戸公園付近の民家に雪が積もったような樹がある。花色は違うがブラシノキのような雰囲気があるので、その白花タイプかとも思ったが、蕊の様子が全く違う。名前がわからず当地の専門家にお尋ねしたところ、これは“メラレウカ(Melaleuca)”ではない…