多摩ニュータウン植物記Part5

元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾

キノコ

ニガクリタケ・2~奥高尾

奥高尾の山道で見つけたキノコ。これはモエギタケ科クリタケ属の「ニガクリタケ(苦栗茸)」だろう。先日、奈良ばい谷戸で見たところだが、ごく普通に見られる。加熱すると苦味は消えるようだが、毒性は消えないので決して口にしてはいけない。

ニガクリタケ・1~奈良ばい谷戸

奈良ばい谷戸の山道で枯れ木に発生していた小さなキノコ。これはモエギタケ科クリタケ属の「ニガクリタケ(苦栗茸)」の幼菌だろう。傘の直径は1~1.5センチ。成長すると2~5センチになるようだ。ごく普通に見られるキノコで、柄の基部から束になって生える“…

コフキサルノコシカケ

こういうキノコを見つけると“サルノコシカケ”という名前が思い浮かぶが、正式には“サルノコシカケ”という種は無い。サルノコシカケ科という科名も見るが、これも正式な名前ではない。国際的な植物分類上、まだ決着していないようで、マンネンタケ科、タマチ…

チャカイガラタケ・2~清水入緑地

清水入緑地の倒木に発生した「チャカイガラタケ(茶貝殻茸)」。タマチョレイタケ科チャミダレアミタケ属のキノコで広葉樹の枯れ木に重なるように発生する。直径は6~7センチで茶褐色や赤紫色の環紋が美しい。

ベニチャワンタケモドキ

高尾山の渓流で見掛けた紅色のキノコ。これはおそらく「ベニチャワンタケモドキ(紅茶碗茸)」だろう。ベニチャワンタケ科ベニチャワンタケ属のキノコで外側はほとんど無毛。外側に毛が多く白っぽく見えるベニチャワンタケと区別できる。お椀の直径は2.5~3…

イヌセンボンタケ・2~高尾山

高尾山の山道で枯れ木に発生したキノコ。傘の直径は1センチほどで綺麗に並んでいる。これはナヨタケ科ヒトヨタケ属の「イヌセンボンタケ(犬千本茸)」で切り株や倒木に発生する。ここでは40本ほど生えているが、環境によっては名前の通り千本を超えるほどに…

カイガラタケ・2~桜ヶ丘公園

桜ヶ丘公園“もみじ平”付近の遊歩道で倒木に発生している「カイガラタケ(貝殻茸)」。タマチョレイタケ(玉猪苓茸)科カイガラタケ属のキノコで、名前の通り貝殻のような半円形をしている。横幅は4~5センチで灰色や灰褐色の環紋が美しい。

タマゴタケ・3~奥高尾

奥高尾“一丁平”付近の道端に顔を出した「タマゴタケ(卵茸)」。テングタケ科テングタケ属のキノコで、多摩ニュータウン界隈でも良く見られる。毒キノコのような色をしているが食べられる。ちなみに同属のテングタケは有毒になる。ちょうど1年前に息子夫婦と…

センボンシメジ

小野路城跡付近の山道で見つけたキノコ。これはおそらく「センボンシメジ(千本占地)」の幼菌だろう。キシメジ科シメジ属のキノコで、傘の直径は1~1.5センチ。この丸い傘が密集している様子ををお釈迦さまの螺髪に見立てて「シャカシメジ(釈迦占地)」の…

キツネノロウソク

長池公園外周で見つけた奇妙な形のキノコ。おそらくこれは「キツネノロウソク(狐の蝋燭)」の終わり掛けだと思われる。スッポンタケ科キツネノロウソク属のキノコで背丈は10センチほど。上半分にグレバ(Gleba)を付けてハエなどをおびき寄せている。出始め…

ベニナギナタタケ

長池公園外周で“冬虫夏草”が見られたということで、少し探してみたが見つからず、代わりに見つけた奇妙なキノコ。長さは3~4センチで形はシロソウメンタケに似ている。どうやらこれはシロソウメンタケ科ナギナタタケ属の「ベニナギナタタケ(紅薙刀茸)」の…

ヒナアンズタケ

長沼公園“長泉寺尾根”の山道に発生しているオレンジ色のキノコ。色は以前見たツノマタタケに似ているが形が違う。図鑑やネット検索でもわからず、以前も教えて頂いた“きのこサイトの専門家”にお尋ねしたところ、これは「ヒナアンズタケ(雛杏子茸)」ではな…

サンコタケ・2~大発生

九兵衛坂公園の野道に大発生した「サンコタケ(三鈷茸)」。アカカゴタケ(赤籠茸)科サンコタケ属のキノコで、傘が無く3本の角状の突起がアーチを描くように伸びて先端でくっついている。背丈は10センチほどで突起の中ほどには悪臭を放つ黒褐色のグレバ(Gl…

クモタケ

柏木小学校南側の遊歩道で見つけた奇妙なキノコ。これはバッカクキン(麦角菌)科イサリア属の「クモタケ(蜘蛛茸)」で、トタデグモやフクログモなどに寄生する“冬虫夏草(とうちゅうかそう)”。冬の間に宿主に寄生した菌類が、宿主を栄養素としてその体内…

ヒイロベニヒダタケ

下柚木の林内に放置されているシイタケ原木栽培(=ほだ木:シイタケ栽培で種菌を植え付ける方法)の残骸に傘が赤いキノコがひとつ見えた。傘の直径は4~5センチで名前がわからず、きのこサイトの専門家にお尋ねしたところ、すぐに「ヒイロベニヒダタケ(緋色…

シイタケ

ホウライタケ科シイタケ属の「シイタケ(椎茸)」。自然界ではクヌギやコナラなどの広葉樹の枯れ木に発生する。ここは下柚木の林内で、以前は原木栽培されていたコナラの樹が山積みにされており、今は行われていない。ここを通るたびに横目で見ていたが、シ…

ツチグリ・3~晴天の旅人

先日、上柚木公園で見つけた「ツチグリ(土栗)」。ツチグリ科ツチグリ属のキノコで、雨が降ると外皮が拡がり地球外生命体のような姿になるが、晴れの日が続くと、外皮の内側が縮んで丸くなり、風によってコロコロと移動しやすくなる。そのため“晴天の旅人”…

ツチグリ・2~上柚木公園

上柚木公園の北東入口から坂道を登っていると、道端にたくさんの「ツチグリ(土栗)」が拡がっているのに気付いた。ツチグリはツチグリ科ツチグリ属のキノコで、前夜の雨で外皮が拡がったようだ。中央の球体に雨粒が落ちるとその衝撃で胞子を噴き出す仕組み…

ヒラフスベ・2~枯れ姿

大学セミナーハウスのカイノキの近くにある切り株。そこに何やらキノコの残骸がある。これはおそらくタコウキン科アイカワタケ(間皮茸)属の「ヒラフスベ(平贅)」だろう。10月初めに富士見台公園の切り株で初めて見て知ったキノコだが、こうして見るとそ…

ナラタケ

高尾山“3号路”の大木の幹に発生しているキノコ。さてこの名前がわからない。少し離れたところにも同種と思われる幼菌が出ていて何となくシメジに似ている。シメジはキシメジ科シメジ属で、本来はホンシメジ(本占地)のことを指すが、同属の仲間やシロタモギ…

ドクベニタケ・2~首都大学東京

首都大学東京キャンパス北の雑木林で見つけたキノコ。相変わらず同定に悩むが、一応「ドクベニタケ(毒紅茸)」の幼菌ではないかと判断した。ドクベニタケはベニタケ科ベニタケ属で夏から秋に掛けて林床などに発生する。キノコの同定ポイントなどまだまだ勉…

エリマキツチグリ・2~雨後

“エンペラーウェザー(Emperor weather=天皇晴れ)”という耳慣れない言葉が話題になっている。この言葉は昭和天皇の時に生まれたようで、昭和3年(1928年)の即位礼前日は雨だったが当日は晴れたこと、昭和39年(1964年)の東京オリンピックや昭和47年(197…

スッポンタケ

鑓水の“絹の道”の雑木林で見つけた「スッポンタケ(鼈茸)」。スッポンタケ科スッポンタケ属のキノコで、傘の周りに付いている暗緑色の粘液質“グレバ(Gleba)”が悪臭を放ち、ハエなどを誘引する。これを見た時も多数のハエが群がっており、初めは動物の糞で…

テングノメシガイ

鑓水の雑木林の中で見つけた奇妙な真っ黒いキノコ。長さ2センチほどで地表から何本も伸びている。これはテングノメシガイ科テングノメシガイ属の「テングノメシガイ(天狗飯匙)」で、スプーンような形をしており“匙”の名前が付いている。“匙”は中国では古く…

ヒラフスベ・1~富士見台公園

富士見台公園の切り株に発生したキノコ。握りこぶし2つほどの大きさで饅頭やパンのような姿をしている。これはタコウキン(多孔菌)科アイカワタケ(間皮茸)属の「ヒラフスベ(平贅)」。“ふすべ(贅)”とはコブとかイボという意味になる。黄色いのは幼菌期…

ウスキテングタケ

清水入緑地の北側階段で見つけた背丈4センチほどのキノコ。これはテングタケ科テングタケ属の「ウスキテングタケ(薄黄天狗茸)」だろう。傘は初めは卵形で成長すると平開する。傘の表面には白い粒々が散在する。童話に出てきそうな可愛い姿だがテングタケと…

ネナガノヒトヨタケ

堀之内沖ノ谷戸公園で見つけた奇妙なキノコ。白い茎はシロソウメンタケのようだが、傘があるので違う。公園管理者にお尋ねしたところヒトヨタケ科ヒトヨタケ属の「ネナガノヒトヨタケ(根長一夜茸)」らしいが確信は無いとのことだ。もしご存知の方がいらっ…

キタマゴタケ・2~幼菌

鑓水の小泉家屋敷前の坂を駆け登り鑓水中学校北西角の遊歩道で一休みすると、石垣の上の斜面に黄色いキノコが見える。石垣をよじ登り近づいてみると「キタマゴタケ(黄卵茸)」がいくつも出ていた。既に大きく開いているものもあるが、やはりこの幼菌の姿が…

ツノマタタケ

堀之内寺沢里山公園で見つけたオレンジ色のキノコ。水田脇の木橋に発生していたものだが、これはアカキクラゲ科ツノマタタケ属の「ツノマタタケ(角又茸)」で腐った木材などに生育する。高さは6~7ミリのヘラ形で、中国では“桂花耳”と呼ばれ食用にされてい…

シロソウメンタケ

いせまいり公園の芝生にニュキニョキと生えていた「シロソウメンタケ(白素麺茸)」。シロソウメンタケ科シロソウメンタケ属のキノコで背丈は5~6センチ。無味無臭で無毒のようだが、素麺にするにはかなり集めなければならない。同じ仲間にシロヤリタケやシ…